発売日 | 2015-04-22
茶席は建築か?
ビルディングタイプの「茶室」から、
「囲い」と見立てた、広間の「茶席」……、
談義のテーマは限りなく広い。
中国と日本の、茶と茶にまつわる空間・思想・人物などについて、
現代建築界の第一人者であり、茶の世界を知りうる二人、
磯崎新と藤森照信が、時代ごとに談義を繰り広げる。
中国寄りのテーマを磯崎氏が、日本寄りのテーマを藤森氏が、
時々の茶人、近現代の建築家、寄書(南方録、茶の本など)を取り上げながら
時には脱線しつつ語り合う。
さらには、そのバックにある日本建築史の持論にも言及する。
本書は、建築を古今東西の歴史のなかで語ることができ、
茶の世界を知りうる二人だからこそ語り合える、
茶の歴史をめぐる「茶席建築口伝」である。
建築の歴史、茶の歴史について、二人が独自の推論を次々と展開し、
読み進める中で新しい発見に出会える読みごたえのある一冊です。
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