スケッチで学ぶ名ディテール遠藤勝勧が実測した有名建築の「寸法」
発売日 | 2009-04-23
菊竹清訓建築設計事務所の副所長として菊竹清訓氏を支え続けた遠藤勝勧。事務所に入ってすぐ、菊竹氏の見よう見まねで実測スケッチを始め、事務所を辞めて70代半ばを迎えた今も実測を続ける。きれいな納まりを記録するというより、自分の知りたい寸法を、体で覚えるのが目的だ。道具は2mの巻き尺とメモ用紙、筆記用具。だれでもすぐ始められる。
「建築はほとんど一品生産です。その設計は現代の経済社会ではコンピューターの力を借りなければ不可能です。しかし建築をつくりたいと思うのは人間なのです。またつくるのも人間なのです。建築を志す人は、自分と対話のできる手描きの図面、そして自分の思いや考え方を理解してもらい自分の建築をつくってもらうためにひとを動かせる力を持つ、手描きの図面を身に付けてほしいと思います。この本に収録したのは、私がこの10年を中心に描きためた約90点の手描きスケッチです。自分の手で動かして測り、描いた「寸法」は、私の血となり肉となっています。(まえがきより)」
■Part1 遠藤氏が語るスケッチの作法 実測のノウハウから活用法まで
1.遠藤氏に聞く実測の心得 プロフィール
2.遠藤勝勧を知るためのキーワード
建築界の名番頭/記録の鬼
■Part2 密着ルポ「自慢の納まりを点検」
建築家が設計した自社事務所を実測
1.NSPビル 設計:プランツアソシエイツ
実測1 スチール熱押し出し材サッシ
実測2 内部階段
2.日建設計東京ビル 設計:日建設計
実測1 基準階東側サッシまわり
実測2 1階風除室
3.T2 Bldg. 設計:石田敏明+石田敏明建築設計事務所
実測1 1階打ち合わせ室柱まわり
実測2 ガレージ片引き戸
4.BUILDING K 設計:藤村龍至建築設計事務所+オーノJAPAN
■Part3 実測スケッチ・ホテル編
チェックインしたらまず実測
1.1993年−1998年
ハイアットリージェンシー・福岡/ホテル川久
グランド・ハイアット・福岡/リゾナーレ/ホテルグランヴィア京都
2.2000年−2003年
ベルリン エクセルシオール ホテル/ドリント・ワイマール
アラベラシェラトン・ボーゲンハウゼン/八ヶ岳高原ロッジ
門司港ホテル/上高地帝国ホテ
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