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一級建築士事務所アトリエm
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山本合同事務所 – 天窓から光が降り注ぐ、緑を囲む京都のオフ
働く人にとって、仕事場は人生で最も長い時間を過ごす場所だ。
オフィスの建て替えを考えるようになったクライアントは、「最も心地よく、緑あふれる空間にしたい」と言った。
敷地は京都の中央部に位置する。ウナギの寝床とまでは言わないまでも、敷地の間口は6m弱。南北は14mという細長い敷地だ。
旧オフィスは大正時代に建てられたという木造2階建てで、天井はかなり低かった。創業者の父が手をいれながら使ってきたその建物を、皆で大切にしていたのだ。
しかし、隣地との等価交換があったり、仕事の幅をより広げて行きたいという気持ちから、建て替えを決断することになった。
新しいオフィスは鉄骨3階建て。1階は全て駐車場で、2、3階がオフィスとなっている。
2階は、人の配置と、人の流れを根拠に、ワークデスクのデザインを考えた。クライアントは、屋外を愛する人で、吹抜け部分にシンボルツリーを置くことをまず初めに決めた。
天窓から光が降り注ぎ、葉の間を通り抜けた木漏れ日が、馬蹄型のデスクに落ちる。高低差のある開口部からは、穏やかに風が流れる。
安定した室内に、いかに自然の恵みを取り込むかが、建築にとって常に命題である。
3階はミーティングルームであり、休憩室でもある。リビングのような空間をイメージしているが、吹抜けを介して2階ともつながっている。
更にハシゴで登るロフトは、仮眠をできるスペースとした。
働く空間を心地よく。また、日々の仕事時間に、少しでも幸せを付加できればと考えた。
所在地 京都府
構造 鉄骨造 3階建て
竣工 2017年11月竣工
敷地面積 81.30 ㎡(24.6坪)
延面積 125.31 ㎡ (38.0坪)(駐車場31.32㎡緩和)
建築面積 64.87 ㎡(19.6坪)
1階床面積 57.24 ㎡(17.3坪)
2階床面積 64.87 ㎡(19.6坪)
3階床面積 34.52 ㎡(10.4坪)
オフィス設計 | 守谷昌紀
種別 | 新築
構造 | 鉄骨造
予算 |