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unit-H 中村高淑建築設計事務所
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美しが丘西の家・I邸
[所在地]
神奈川県横浜市
[敷地面積]
128.29m²(38.80坪)
[延床面積]
95.84m²(28.99坪)
[竣工]
2011年11月
[作品解説]
アートディレクター・デザイナーであり、アーティストでもある伊波サチヨさん家族と2匹の猫のための家。伊波さんには中村高淑建築設計事務所のWEBサイトもてがけていただいている。
周辺に自然の残る郊外に建ち、さわやかで品のある白い外観が印象的。
ひな壇上の造成地のため、2階のLDKから南側の家の屋根越しに小高い丘と空が眺められる。ホームパーティもできるようにと、スペースや天井高さにゆとりを持たせ、家の中央にレイアウトした階段を中心に、明るく開放的なLDKとした。家族の帰宅や来客もすぐにわかり、階下に降りずとも応対が可能。
この階段を挟んでアイランドキッチンを配置し、キッチンで料理や飲み物を準備しているときも、パーティのホストとして参加もしつつ一体感のある空間とした。普段も料理をしながら子どもとの会話やTV番組や映画、音楽などを楽しむことができる。パーティを手伝う人達にもわかりやすく、かつすっきり片付くパントリーを隣接している。ダイニングはデッキともつながり、気候のよいときにはアウトドアスペースでも食事を楽しむことができる。
1階の主寝室にはミニキッチンを設置して、将来的な親世帯との同居型に備える。その際には、当面は客間を兼ねた居間の延長として利用する2階の和室を主寝室して使う予定。また、独立後の子ども室はアトリエやデザイン事務所のSOHOスペースに転用、あるいは主寝室としてもよい。このように、将来の家族の変化に柔軟に対応できるようにと考えた。
クライアントは美大生のころから建築が大好きで、自分の住宅を建てるにあたり、建築家に設計を依頼するのが夢だったそう。公私に渡り多くの建築家と交流があるが、ご縁があって設計の機会をいただいた。
既知の仲であるため、特にその人柄が建物にあらわれるようにと心がけた。
限りある予算ではあったが、なるべく多くのこだわりや夢を実現するため家具のヒノキ工芸さんをはじめ、珪藻土の塗壁、造園など、ご自身でゆかりのある専門業者へ分離発注を行うなどの工夫をした。
一戸建て住宅への引越しを機会に、新しく家族も増えて(猫ちゃん)、週末には友人や仕事の関係者を招いては、新居での新しい生活を満喫している。
長期優良住宅の認定を取得。
一般住宅設計 | 中村 高淑
種別 | 新築
構造 | 木造
予算 |