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unit-H 中村高淑建築設計事務所
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西巣鴨の家
[所在地]
東京都北区
[敷地面積]
75.84m²(22.94坪)
[延床面積]
99.37m²(30.06坪)
[竣工]
2018年7月(1期本体工事)、2019年2月(2期外構工事)
[作品解説]
防火地域に建つ方形屋根の家
都内の用途地域をまたぐ敷地面積75.84m²(約23坪)の住宅密集地に計画した延床面積99.37m²の家。
防火地域にあるため延べ床面積100m²以上、3階建て以上の建物は耐火建築物が要求される。
初期はRC造や耐火木造による耐火構造案をしばらくの期間検討したが、途中オーナーのライフスタイルに大きな変化を受けて、一時中断、設計を再開の際に方針を変えてコストの増加を避けて木造で100㎡以内の建物とすることとした。
敷地形状から最も面積効率の良い、正方形の形状から部分的に切り欠きや吹き抜けを用いて100m²をわずかに下回るボリュームとした。
1階は玄関とLDK、そして水回りをおき、吹抜に面した階段で2階のファミリーライブラリーにつながる。
その他、2階には広めのファミリークローゼット、と各個室を配置、家族の成長や家族構成、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるように、方形屋根の中央を支える柱を一本と外壁の柱と耐力壁だけで荷重を支え、将来にわたり柔軟に対応できるようにと考えた。
住宅密集地にありながら、南側に隣地と共有の敷地延長部分があり、将来的にも建物が建つことがないことから大型の可動フェンスにて道路と仕切り、他人の侵入のない路地空間を庭代わりとした。そこにLDKが面する、2階は日当たりのよい場所にバルコニーを設けて外部とプライベート空間との緩衝地帯とした。
また、わずかに開く東側道路からの採光や期待して、吹き抜けを設けて道ゆく第三者の視線は遮りながら朝の光を取り込みながら、道路の様子もそれとなくかがうことができる。
プライバシーと解放感の両立、特に近隣に親類縁者、友人らが住まう場所にあって地域のコミニュケーションとのバランスをはかった。
一般住宅設計 | 中村 高淑
種別 | 新築
構造 | 木造
予算 |