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株式会社 ALTS DESIGN OFFICE
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野路の家
-家具の家-


3人のお子さんと一緒に暮らされているご夫婦。
現在、マンションでの5人住まいでは手狭に感じ、一戸建ての住宅を建てることを決められ、今回の計画がスタートしました。

土地は、最寄りの駅から徒歩15分程度で立地のよい場所で約45坪の市街地の敷地です。
お子さんの成長に伴い、増えるであろう3人のお子さんの荷物の収納スペースを確保したいけど、収納を優先することで、広いリビングで家族の陽気で心地の良い居場所を作れるのだろうか・・・ということを心配されていました。

限られた床面積の中で、家族5人の暮らし方を豊かなにしながら日常生活に必ず必要な
収納をふんだんに設けることのできる家づくりを考えました。

そこで、私たちは、収納のあり方を見つめ直すことで、空間を有効に利用することが出来ないか考えました。

収納というと、クローゼット・納戸・押入といった名前を持つ空間(スペース)を作るのが一般的で
空間に開かず閉鎖的で、限られた空間の中で収納を確保するためにリビング空間などの生活部分の広さを犠牲にしています。

どこに何を収納するべきかということを考えながら、収納という空間をただ単に設けるのではなく、収納に+αの機能を持たせることを試みました。
階段が収納の一部になり、収納が勉強机となり、椅子が収納となる。+αの機能を持つ収納を点在させることで、空間には余白が生まれていきます。
その余白部分にお子さんが入り込むことで、お子さんの遊びスペース・隠れ家空間に変化していきます。こうした収納と機能と生活空間をゆるやかに繋げることにより、
多様で豊かな空間が生まれました。

収納は物を片付けるだけの空間という考え方をせず、壁面に収納する家具を点在させることで、無駄なスペースが無くなり、空間を広く使え、収納が日常の一部に溶け込み、あちらこちらでお子さんの姿を感じることが出来る、にぎやかな空間をつくることが出来ました。

物を片付けるだけの収納空間に付加価値をつけることで、今までにない伸びやかな空間設計を試みた住宅となった。

Data

一般住宅設計 | 水本純央

種別 | 新築

構造 | 木造

予算 |

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