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MA設計室
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森に開く家
[ 作品解説 ]
南に小さな川が流れ、その奥は落葉樹の森が広がっている。反面、北側はトラックなどの車が往来する騒がしい道路に面している。その道路に背を向けるように建っているこの家は、騒がしい環境から一歩玄関に入り、ドアを閉めるとまるで別世界を思わせるような雰囲気を感じることができる。家の中心に位置するリビング、ダイニング、キッチンの窓から見える風景は、四季を感じることのできる落葉樹の森、川のせせらぎ、小鳥のさえずり、まるで別荘にでも居るような雰囲気である。時間がゆっくりと流れているような気持ちにさせてくれる家である。内部空間には、この自然に負けないような無垢の木、自然塗料を使いました。特にダイニングテーブルに使った1枚板のモミの木は、材木屋さんと一緒に選定したクライアントのお気に入りの一品です。目の前に広がる木々は、夏は涼しい風を運び、冬は冷たい風を遮ってくれる。その風をいっぱいに取り込み、風が家中を流れ、大小の窓からは太陽の陽をいっぱい浴びることができる。空間全体が木、風、光にあふれた家です。
設計 | 眞木 啓彰
種別 |
構造 |
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