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一級建築士事務所オブデザイン
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Sakuranbo Home
[ 所在地 ]山形県山形市某所
[ 竣工年 ]2013年
[ 作品解説 ]
100年は経とうかという木造の納屋を住宅にリノベーションしました。
リノベーションとはデザインの刷新に留まらず、耐震性の強化・利用価値の向上を図る改修工事のことです。
リノベーションでは良くも悪くもベースとなる形の中でデザインを決定して構造の強化を図る必要があります。
時に古材の良さを取り入れたデザインは新築では不可能な本物の凄みがあり、ある面では床のたわみを抑える補強が空間に出てきたり継はぎの建築となることもあります。
その偶然性の枠組みの中で何ができるかまた、本当にリノベーションという選択肢が正解か悩ましいところです(躯体の状況によっては新築が良い時もあります)
今回の設計は基本的にワンルームとして単純な平面形が納屋のポテンシャルを十分に発揮していると感じました。室内の梁は現状のままをデザインに取り入れ長い年月を感じられ、2階の小屋梁の存在感はまさに二つとないデザインに仕上がりました。
新しく仕上げたところは経年変化がある素材を選定して、数年後には更にこの建物になじむことをイメージしました。無垢材は傷もつくしメンテナンスも必要ですが、壁の左官工事を一手に引き受けた施主には朝飯前のことと期待しながら本当の完成を待つことにします。
一般住宅設計 | 高井 和喜
種別 | リフォーム・リノベーション
構造 | 木造
予算 |