[ 所在地 ]新潟県三条市某所

[ 延床面積 ]161.57㎡

[ 竣工年 ]2011年

[ 作品解説 ]
窓というには大きすぎる！オープンエアーな空間。
三条市井栗の中でも古くから農家を営む家々が立ち並ぶ地域。
敷地は南道路から北に100ｍ近く水田までのび、間口は10ｍほどと細長い。
古屋に住みながら、新築建物は古屋の裏に建設した。
古屋は引越しの後に解体し、跡地は広大な芝生の庭になった。また、北側は大規模な家庭菜園となる。
敷地の贅沢な使い方である。
かつて蔵や馬屋があった土地の用途は世代とともに寛ぎの庭となり、南の大きな庭をリビング空間と一体的に利用して一番くつろげる空間とすることで、代々引き継いだ敷地の新たな価値を目指した。
間口が狭く道路からの距離も十分ある南面にLDKを配置。天井高さを3.3ｍと大きな空間ボリュームとした。
瞬間的に大きな庭と大きな空間は大きな窓でつなぐべきだと思った。
住宅としての性能を考えたとき、これほどの開口部は温熱環境的には最も心配なところだが、気密性に優れた建具として万全に備えた。オーナーとも意見が一致したことでこの住宅で大切な部分を形にすることができた。