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TAPO 富岡建築計画事務所
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吉祥寺プロジェクト
交通量の多い井ノ頭通りに北側で接道する敷地に建つ事務所ビルの計画です。
単一テナントを想定し、1Fにはエントランス、駐車場と休憩室、倉庫を。2Fには事務室。3Fは大会議室。4Fには応接室と小会議室を配置しています。きびしい高さ制限で限られた階高の中で、各階の事務室は梁を現しとし、高さ40mmのOAフロアを採用することで最大限の天井高さを確保しています。
前面道路に面したエントランスから各階への動線は、車椅子での利用も容易な9人乗りエレベータ1機と屋外階段です。屋外階段の積極的な利用を促すべく出入口の横に配置。この屋外階段を利用して直接2階事務室への往来が可能な計画となっています。
外壁、屋根、開口部は最新の省エネルギー基準に合致する断熱、気密、遮熱性能を確保しています。これにより冷暖房空調エネルギーの抑制にも大きく寄与するとともに、快適な室内空間を実現しています。
北向きの敷地特性を生かし、やわらかな北面の間接光を室内に導き、日中の照明エネルギーを低減するために大きな開口部を設けています。ガラスは断熱性に優れた12mmの空気層を持つペアガラスを採用しています。全館LED照明とし、多機能トイレやゆったりとした幅員の通路幅など、バリアフリーについても配慮してた計画となっています。
耐震性と経済性を考慮し、主架構はラーメン形式の鉄骨造としています。効率的な柱スパンとするとともに、事務所空間は使い勝手の良い12mx6mの無柱空間としています。上部構造を鉄骨造として軽量化することにより、杭の無い直接基礎としています。
空調設備は各階で完結した局所空調とし、リーズナブルで運転効率の高いマルチタイプのエアコンを設置しています。換気は熱交換タイプとしており、気候のよい春や秋の中間期には、窓を開け外気を積極的に取り入れることで空調エネルギーを削減が可能な計画となっています。
設備屋外機や配管類は南側のサービスバルコニーに集約して配置。ゆったりとしたPS、EPSを設け、メンテナンスや将来的な更新が容易な計画となっています。
オフィス設計 | 富岡 真一郎 + 有希子
種別 | 新築
構造 | 鉄骨造
予算 |