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フォルム・木村浩一建築研究所
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再生する家
築23年の木造2階建て住宅のリノベーションである。
既存のプランは、個室型でリビングも狭く、細かく区切られた空間は、閉塞感が感じられた。
そこで、必要のない客間や間仕切りを取り払い、視線と動線を意識した回遊性のあるプランを計画した。
エントランスは、テラスとリビングを繋ぐ解放的な土間空間になっている。
そして、視覚的な広がりと生活空間が広がるように、リビングの壁面に沿って収納、カウンター、小上がりスペースが一体化した造作を施した。
周囲からの視線を遮る高い塀で取り囲んだテラスには、室内からのアイポイントになる植栽帯を配置し、立体的な空間を演出している。
テラスからエントランスそしてリビングがリズミカルに連続する。
2階では、ホールを拡張し、新たに書斎を設けて空間を穏やかに分節した。
天井の高さと射し込む光の量を抑えることで、落ち着いた空間になっている。
ホールに見える柱は、今まで壁に隠れていたものだが、見せることで、空間を演出するエレメントとの一つになっている。
築年数を重ねた住まいは、空間の可能性を持った家へと再生した。
一般住宅設計 | 木村 浩一
種別 | リフォーム・リノベーション
構造 | 木造
予算 |