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TENK/テンキュウカズノリ設計室
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森の大屋根
「景色を楽しみたい」「屋根の上に上がりたい」という要望から計画が始まりました。敷地は香川県高松市内の小高い山のふもとに位置し、南側には木々に覆われ、北西の景色は高松市街の眺望が開けています。木々の風景、市街地の景色は、居場所から視線が交差し抜けていくことで敷地がもつ潜在的な可能性を引き出すとともに、動きや奥行きを感じられる場所になるのではないかと感じました。つまり自然との一体感と生活の広がりをどう得るかが設計の目的となりました。リビングに林立する大きな3本の柱は家族3人を象徴し、それらは大きな屋根を支えるだけでなく南側の木々と連続させ奥行感を出しました。眺望を活かすことはもちろん、地形や地面とのかかわりを反映させるため、建物のヴォリュームを抑え、その屋根の上ではまるで山歩きをしているかのように感じながら高松市街を一望出来、春は桜の木が生活の場をよりいっそう豊かにしてくれるでしょう。
一般住宅設計 | 天久 和則
種別 | 新築
構造 | 木造
予算 |