[ 作品解説 ]
自然の営みに沿った生活をそのまま表現する緑豊かな別荘地に建つ週末住宅
朝日の入る部屋で目覚め、広い作業台を持つキッチンで調理し、南面の大きな窓からの光の下で食事をし、広いテラス、庭へ続く土間で作業をし、西日の入る浴室で一日の疲れを癒す・・・。建築に精通した施主から美しいスケッチと共に渡されたコンセプトは「自然の営みに沿った生活をそのまま表現する」、というものでした。東から西へ連なる広い空間、雪が多く冬が厳しいこの地域の特性、「床はあまり地面から放したくない」という要望・・それらを板とコンクリートと鋼板でできた箱にまとめました。
そのゆったりとしたひとつながりの空間を実現するため、構造計算によってその性能が明確な木質の準ラーメン構造(SE構法)を採用しています。

2009年 第9回長野県建築文化賞住宅部門最優秀賞