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川添建築デザイン
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京都 清水坂 そば処 柴崎
[ 作品解説 ]
京都の観光地のメッカ清水寺の参道近くに、以前にあった飲食店ビルを購入され、内外装とも全面改装し、そば処『柴崎』と言う名のそば屋ビルなのですが、店に入るまでは料理旅館風、一歩中に入れば1階から3階まで美術館か資料館かと思う程の名だたる美術品で埋め尽くしています。
1階は、陶磁器類で最低でも人間国宝以上の作家作品と骨董陶磁器類、古伊万里の蕎麦ちょこ類、圧巻は大テーブルで2m×3mの天然1枚板の屋久杉に輪島塗りで化粧仕上げの物を設置しています。
2階は、板間の掘りごたつ式で、客席と客席の間にショーケースをしつらえ、根来塗りの漆器を中心に、本家本元の根来や、何処かの資料館よりも、より多く展示されています。但し根来塗りは雑器や瓶子等が多く、見る人が見ると凄い物と分かりますが、物が地味なのであまり見栄えはしませんが。
3階は、絢爛豪華な柴山蒔絵を中心に展示し、出来る限りの美術品をより多くのお客様に見て頂く為のショーケース配置とし、印籠やかんざし・文箱や飾り棚などを展示し、その隙間に客席を少し配置しました。
厨房は地下で、各階に迅速に配食出来る様に、リフトを3基設置し、1階の玄関横でそば粉を挽くデモンストレーションをし、アプローチ部分の横でそば打ちを京格子越しに見せ、そば屋の命である3立て(挽き立て、打ち立て、茹で立て)を売りに店舗レイアウトをしております。
道路側は、京町家風純和風の作りの塀で囲い一部に出格子をしつらえ、中の様子(そば打ちの実演や庭)が見える様に配慮し、中の庭も、台杉を中心に杉苔を全面に張り、京都風の庭を演出しております。
この様な、少し格式が高く入りにくい店舗デザインとしているのも分けが有り、色々な観光客が前を通る際、中に美術品を多く展示している関係上、修学旅行生や若年層は無言のお断りをしていますし、マスコミ等の取材や撮影もお断りしますと言うオーナー様の考えから、店造りをしました。


特に無し
Data

設計 | 川添 勝重

種別 |

構造 |

予算 |

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