[ 作品解説 ]
日本の「おもてなし」の精神を取り入れたオフィスの内装。
クライアントはホスピタリティをテーマにブランディングやコミュニケーションデザインを行う会社である。そして我が国には古来より「おもてなし」の思想が、ホスピタリティの礎として定着している。そこで本オフィスでは、日本の伝統を連想させる空間により、「おもてなし」の精神を体現することを試みた。
接客空間は大胆な木組により空間を構成した。壁面には鏡を利用し、木組が大空間へと連続的に広がり、奥行きを感ることができる演出を行った。その他にも、瓦、草木染め和紙、畳などの伝統的素材を什器や壁面、床に採用している。執務空間の壁面や建具には日本の伝統色を組み合わせ使用した。
また、無機質になりがちなオフィスという空間に、これらの伝統的要素とLED・ガラスといった現代的要素を組み合わせ、その刺激により就業者の創造性が触発されることを意図している。

木組みや什器等に積極的に用いた杉の無垢材は、高野山の自然林のものである。
環境への志を共にするアミタ持続可能経済研究所を介し、高野山の林業活性化・ブランディングを兼ねて提供を受けた。
木は植林から伐採まで循環可能な資源であり、国産材を使うことは日本の林業を活性化し、森林を守り育てることとなる。
高野山の林業が活性化することが、山を守ることにつながり循環可能な森林環境の形成に寄与している。

JCDデザインアワード2009 入選
ドイツContractWorld.award 2010
Office Shortlist 入選
ドイツContractWorld.award 2010
New Generation Shortlist 入選

Tokyo Great Visualの詳細　http://synapse.co.jp/projects/tokyo_great_visual.php