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佐久間徹設計事務所
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八王子緑町の家
八王子緑町に建つ、築27年の木造2階建ての住宅の改修計画である。ここでは、主要な構造材をそのまま利用しながら再生させていくということを前提とした。
奥に行くほど広がっていく敷地、その先の隣地は地盤が建物一層分ほど下がり、さらに先には景色が広がっている。そこにデコボコな外観、複雑にかかった屋根、細切れになった各室をもつ内部空間、といった特徴をもつ建物が建っていた。
設計の作業は、とにかく既存の状態を整理していくことが大きな位置を占めた。構造についても入念に検討し補強の計画を立ていった。
1階は天井が連続する大きな一つの空間を意図した。造作家具を配置することと、床にレベルの変化つけることにより、緩やかに視線を遮りながらそれぞれの居場所を位置づけるように考えた。また、東側の開口部は全開口となる計画とし、180センチほどの高さの塀でぐるりと囲まれたデッキテラスと連続する。それらにより、主要な場所はそれぞれ変化をつけながら、内部から外部まで連続する一体的な居場所となった。
2階もやはり大きなワンルームのようなイメージをしているが、寝室として使用することを想定した個室は、奥へ計画している。
結果として暮らしの中の様々なシーンに対応しながら、一体感のある家が出来上がったと思う。そして、築年数の経った住宅を長く使っていくための方法の一つが実証できたのではないだろうか。
一般住宅設計 | 佐久間 徹
種別 | リフォーム・リノベーション
構造 | 木造
予算 | 2000万