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中村浩士建築設計事務所
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Nクリニック
Nクリニックは埼玉県郊外に建つ木造2階建の診療所です。
敷地は住宅地にあり、北側に路面電車が走ります。
伸びやかさを持ちつつ、住宅地の景色に威圧感を与えないよう意識しました。
長手の外観を見ると、削り落とした部分が3カ所あります。
そこの3カ所に常緑樹を植えて光庭にしてあります。
各光庭に沿ってL字型のスリット窓をいれてあります。
スリット窓からは風で揺れる樹が見え、そして内部に光を取込みます。
「削り落とす スリットを入れる」
この方法で、外から見ると外壁が多い建物ですが、中に入ると明るく開放的な空間になりました。
天井の低い3カ所にはナラの木製パネルを張り、天井の高い白い吹抜け空間と交互に配置してあります。
(1)光庭(2)スリット窓(3)白い吹抜け空間(4)木で囲まれた空間
この4つを一定のルールで連続させて開放的な待合ホールを造りました。
「病院の待合ホールのように無機質な空間にはしたくない」
先生の希望通りに、患者さんの気が休まり、くつろげる場所として機能し続けていってもらいたいです。
病院設計 | 中村 浩士
種別 | 新築
構造 | 木造
予算 |