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塚野建築設計事務所
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AM 中庭と縁側
今日を大切にする家
築50年を過ぎた大きな家の老朽化による建替で30坪程度に縮小した平屋の依頼。
卒寿を迎えたおばあちゃんが生活する家で、今は元気だけれど将来に備えた配慮を求められた。
有事に備え安全に安全に設計するのは勿論だが、せっかく新しい家で生活するのだから日々を楽しむ生活を提案出来ないかと考えた。おばあちゃんの元気の素は季節を感じながら草木を眺める事、兄弟や親戚・近所の友達とお茶を飲みながら、おしゃべりする事のようだ。
おばあちゃんの日々の楽しみを設計の軸とする事にした。

敷地と建物の関係
敷地いっぱいに建っていた家は庭に目一杯接近し日当たりのよい場所はアルミ製のポリカ屋根が乗った物干し室に占領されていた。そのためか日当たりの良い場所を避けるように居間が増築され全体的に少しうす暗い印象だ。(新潟の冬は湿っぽく日照が少ない。居間が物干し室に環境の良い場所を奪われるのは仕方ないのかもしれない。)
既存の庭を活かすために建物のボリュームを調整し庭と生活の関係を整理する事にした。

雪国の生活
冬になれば鉛色の空が日常の風景。近年は暖冬が続くが意表を突いて1mくらい雪が積もったりする。鉛色の空は12月初旬から3月上旬まで続き約4カ月は雪とお付き合いしなければいけない。かといって夏涼しいわけでもなく近年は猛暑が続く。夏は涼しく、冬は暖かい室内から雪を眺められるよう庭に面する部分の庇を大きく出し居室との中間領域を作る事にした。

庇を出した外周には気軽に人が集まり気候の良い時期を積極的に楽しむ場になる事を期待している。
Data

一般住宅設計 | 塚野琢也

種別 | 新築

構造 | 木造

予算 |

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